【全体的な方針】
まずはストーリーページの音声を聞きましょう。どうやら、音声を聞くだけでwave1からwave3までのパスワードは分かるみたいです。あとはLAST waveの問題を解くだけです!最終問題の内容も幸運なことに通話の音声で全てわかります!が…、この最後の謎は単体では解けません。wave2以降の謎は全て最初のクロスワードの盤面等を再利用する謎でした。このLAST waveの謎も同様に、クロスワードの盤面を再利用する謎です。クロスワードを完成させることを目指しましょう。
【盤面の形の把握】
まず初めに盤面の黒マスについての情報がありました。動画の7:26から、wave3に「盤面と上の文章が対応」していて「黒マスに漢字が来る」謎があることが分かります。実際にwave3のページを見に行ってみましょう。そこに到達するまでのパスワードは全て読み上げられています。すると、このような文章がありました。
これを参考にすると、このような盤面になります。
クロスワードの数字の振り方は、左上から横書きのように振っていく方法が一般的です。しかしこの振り方で大丈夫でしょうか?不安ですね。ここで、0:37以降の情報から、タテ18、ヨコ38、タテ03、タテ25、ヨコ27、ヨコ10、タテ11、ヨコ37が盤面に存在しているとわかります。これら8つのカギは…さっきの数字の振り方で無事盤面に登場します。これであっているみたいですね。盤面はこのようになります。
では、ここからは盤面に文字を埋めていきましょう。
【wave2の解読】
四隅など、数文字は早めに埋まると思いますが、それだけでは焼け石に水です。ここで注目すべきはwave2の情報量の多さです。このwaveで何が行われているかを正確に理解することが、盤面完成の大きな第一歩です。
まずはwave2の流れを整理します。動画の0:37~1:20から、 タテ18、ヨコ38、タテ03、タテ25、ヨコ27、ヨコ10、タテ11、ヨコ37 の8つのカギの対義語をとっていき、その8つの対義語を繋げると文章になるみたいです。そしてその文章の内容は2:13から「黒マスと雨天決行を削除して、ユートピアの裏を読め」であると分かり、1:29や1:39や2:53から「削除」「シュート」「けっこう」という単語が含まれていることが分かります。
これらの情報から、
「黒と雨天決行削除し、ユートピアの裏読め」
という指示文だったと予想できます。この指示文は
「黒/読点/欠航/削除/シュート/ピアノ/裏/嫁」
という8つの単語に分解でき、この8つの単語の対義語は
「白/句点/運航/追加/カーブ/フォルテ/表/婿」
となりました。この8単語を埋めると盤面はこのようになります。
これでwave2の謎の全容が分かりました。このような謎だったみたいです。
ちなみにヨコ27のカギはこのような謎でした。
確かに同じ矢印が使われていますね。クロスワード用の小謎なので、他のカギから推測が必須な謎も当然あるでしょう。この謎もそういう未確定要素の多い謎です。(利き手と反対方向に曲がる球種など他にもたくさんある。)
さて、wave2には8つの単語以外のも大きな情報があります。そのうちの1つに、「うてんけっこう」を取り除くと立方体の展開図が5つできる、ということがあります。
「うてんけっこう」を取り除くとはどういうことでしょう?これには様々な解釈が考えられますが、カギの最大文字数が4であることや、「け」の文字が盤面に無い(3:01)ことなどから、「う」「て」「ん」「け」「つ」「こ」のいずれかが入っているマスを取り除くということだと分かります。
逆に考えると、それ以外の文字は立方体の展開図を構成するような形でしか盤面に入りえません。
これらを踏まえると、盤面のほぼすべてのマスを「取り除かれるマス」「展開図として残るマス」の2つに分類できます。灰色は取り除かれるマス、黄色は展開図になるマスです。
各展開図が辺を共有しないと仮定すれば「かーぶ」のすぐ下のマスの分類も判明するのですが、一旦はこの過程を認めずに解いていきます。(逆に、上の図で色が塗られている部分は上記の仮定なしに確定します。)
【盤面の完成】
ここまでくれば、あとは細かな情報を整理していくだけです。以下、音声から判明する残りの情報を登場順に列挙していきます。
情報①:各展開図に「ゆ」「―」「と」「ぴ」「あ」の文字が1つずつあり、それらの対面には「お」「き」「に」「い」「り」が入る。(3:14~)
情報②:「こて」が二か所に入っている。そのうちの一つはタテ2。(4:23~)
情報③:「うつつ」と「うつ」がどこかで交差している。(4:51~)
情報④:「め」「く」「り」の対面には「ろ」「し」「あ」、「に」「く」「ろ」「む」の対面には「と」「し」「め」「い」、「あ」「も」「く」の対面には「り」「き」「し」が入る。(5:17~)
情報⑤:盤面のどこかに「おあかり」「みに」「つる」が入る。(6:26~)
情報⑥:wave3の冒頭にある通信の文章と盤面が対応していて、盤面の「あられにさ」と同じ位置にある文字を通信の文章から読むと、「おにはそと」になる。(7:48~)
情報⑦:四隅を左上から読むと「こううん」になる。(8:24~)
情報⑧:盤面に「お」が3回、「う」が6回、「て」が7回、「ん」が5回登場する。逆に、この回数だけ登場する文字は他に無い。(8:33~)
情報⑦は単純で、盤面の四隅がただちに埋まります。また、情報②からタテ2の「こて」が埋まります。
情報③については、「う」と「つ」がいずれも灰色のマスにしか入らないことを考慮すると、埋まる可能性のある場所は一か所しかありません。
情報⑥からは、「あられにさ」のいずれの文字も黄色いマスにしか入らないことを考慮すると、「あ」以外が一意に決まります。
情報⑤では「おあかり」「つる」の存在が分かりますが、マスの色に注目すれば埋まる箇所は1箇所ずつしか無いことが分かります。(この時点では「みに」はタテ14、タテ26、タテ30の3通りの候補があります。)
情報①と④は展開図の対面に関する情報でした。
「ゆ/お」「ー/き」「と/に」「ぴ/い」「あ/り」「め/ろ」「く/し」「む/い」「も/き」の組がどこかに存在するみたいです。まず、「む/い」「あ/り」はすでにはすでに埋まっています。
「ゆ/お」「ー/き」「と/に」「ぴ/い」「あ/り」の組は各展開図に必ず1組ずつ含まれるはずなので、これに注意しながら解いていきましょう。「かーぶ」が埋まっている展開図には「ー/き」の組が含まれます。「ふおるも」が埋まっている展開図には「ゆ/お」の組が含まれます。これより2マスが埋まり、このようになります。
残り、「と/に」「ぴ/い」「め/ろ」「く/し」「も/き」の組が入るはずです。もし情報⑤の「みに」をタテ14やタテ30に埋めてしまう場合、この5組を全て入れることはできなくなってしまいます。よって、「みに」はタテ26に埋めるしかないことが分かります。
そうして5つの組を全て埋め、このようになります。(「ぴ/い」に関しては、「ぴしてき」という単語がない事から入り方が確定します。)
最後に仕上げです。注意事項には「このENIGMAの小謎の答えはすべてweblio国語辞典に存在します」とあるので、残りのマスをクロスワードとして解いてしまいましょう。
「つつ○み」と表記できる単語は(3文字目が灰色であることを考慮すると)「つっこみ」しかありません。同様に「○うう」も「こうう」しか埋まりませんし、「○ぶれ」も「てぶれ」しか、「○おう」も「こおう」しか埋まりません。(一部辞書では「手負う(ておう)」が引っかかるかもしれませんが、weblio国語辞典には存在しません。)
また、長らく放置していた情報②の「こて」のもう1つがタテ35と分かります。
さらに、ダメ押しで情報⑧を使います。現在の盤面には「お/う/て/ん」が2/6/5/2回登場します。よって、残り1/0/2/3文字ずつ埋める必要があります。
「お」は残り1つの黄色のマスに入ります。「ん」はそもそも入る可能性のある場所が残り3マスしか無いことがすぐわかると思います。そして最後の2マスに「て」を埋めて、見事盤面が完成しました。
【最終問題編】
最終問題の法則は、クロスワード盤面と九九の表が対応している謎でした。
5=ゆ、8=ぴ、38=き、190=て、とありましたが、盤面上の「ゆ」は九九の表でいう「1×5=5」の位置に、「ぴ」は「2×4=8」の位置にあります。
「き」は盤面に2箇所あり、「1×6=6」と「4×8=32」でしたが、この2つの和が38になります。
ここで十分法則に確信を持てるかもしれませんが、念のために「て」でも確認しましょう。
「て」は「2×2=4」「2×9=18」「3×1=3」「4×7=28」「5×4=20」「5×9=45」「9×8=72」の7箇所にあり、この7つの数の和は190になります。
これより、各平仮名は九九の該当するマスの数字の合計に変換されることが分かります。一方で、この法則で5、8、38、190となる平仮名は他に存在しません。この対応は1対1となっていました。
「32」「40」「41」「56」に該当する平仮名は「り」「ら」「い」「と」でしたので、答えは「りらいと(rewrite)」です。